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upの使用の勘所
“I inadvertently tore her wedding dress.”
“She was so angry that she tore up the marriage registration form.”
上記の2つの文には、どちらも「引き裂く、破る」という意味の動詞tearの過去形が使われています。ただ、最初の文ではtoreが単独で使われていますが、二番目の文はupが後ろについています。ではこの2文のニュアンスの違いはわかりますでしょうか。
最初の文は、“inadvertently”(うっかりして、の意)が使われていることからもわかるとおり、意図せず破った(破ってしまった)という状況です。では二番目の文はというと、こちらは婚姻届の紙をビリビリに破ったという状況です。文の前半で「怒っていた」というのがありますが、こうした文脈がなくても、“tear up”だけでビリビリに破るニュアンスになります。
実は、このように動詞に続けて用いられる“up”には、動作の完結を示す働きがあります。
I will be a doctor when I grow up.
この文も「大人へと成長するということを完結したときに医者になる」という意味であって、「成長するときに医者になる」という意味ではありません。
この“up”ですが、他にもuse up(使い果たす)やburn up(焼き尽くす)等の用例がありますので是非使ってみてください。