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“teenager”に関する誤解
「10代の若年者を対象に調査を実施した」などとして、10歳から19歳までの患者を調べた論文を書くとき、当該患者群のことをteenagersと呼ぶ方がいらっしゃいますが、これは正確ではありません。
“teenager”はteenの年齢にある人のことですから、thirteenからnineteenまで、すなわち13歳から19歳までの範囲の人のことを指します。ちなみにelevenは「10数えて1余り」、twelveは「10数えて2余り」という意味です。12までで一区切りとなっているのは、12進法の名残だろうと言われています。
米国などでは、teenagersの仲間入りをする13歳というのは特別な年齢と捉えられています。日本でも、中学1年生となる時期に重なりますので大事な年頃ですね。
13~19歳を端的に表す日本語がなかったため、“teenage”に対する訳語として「10代」が使われるに至っていますが、厳密には微妙に異なることを憶えておきましょう。