• Topnotch

“staff”には「スタッフ」以外の意味がある

「病院の職員」に対する英語はhospital staffですが、複数のスタッフを指すときはどうしたらいいでしょうか。ここで、何の躊躇もなくhospital staffsとしてしまう例を見かけますが、これは適切ではありません。なぜなら、この意味で使われる“staff”は、単数でも複数でも原則としてsを付けないルールがあるからです。(ただし、staffのグループが複数あり、それらの総称としてstaffsと呼ぶことはあります。)


もっとも、staffという語が専ら「スタッフ、職員、従業員」を指す語なのであれば、sを付けようが付けまいが重大な問題になりにくいのですが、厄介なことにこの語には「杖」や「こん棒」などといった別の意味もあるのです。加えて、このような意味のときは、複数であればsをつけstaffsと表記するのです。


つまり、書き手が「スタッフ、職員、従業員」の意で使用していても、staffsとsを付けると他の意味で受け取られる可能性が高くなるのです。ほとんどの場合、前後の文脈からどの意味で使われているか判断できるものですが、頻繁に使用する単語ですから知っておきたいルールです。


Recent Posts

See All

前置詞の意図的な省略 その2

以前のブログにおいて、「Accessed 10 June 2019」のような、前置詞を省略した表記について書きましたが、今回はそれにまつわる内容になります。 日付の前に置く前置詞は一般にonであることはみなさんご存じかと思いますが、それを省略できる場合が意外に多いのです。具体的に言うと、”on that day”、”on the previous day”、”on the following da

“et al.”がもたらすメリット

論文の参考文献欄(References)で広く使用されている“et al.”ですが、これがラテン語由来の表現で、一般的な英語でいうところの“and others”にあたるということは既に多くの方がご存じではないかと思います。 「なぜ対応する英語表現があるのにわざわざラテン語を用いるのだろうか」 こんな疑問を持ったことはないでしょうか。 その答えになるかはわかりませんが、論文の参考文献を整理している

reviseの結果、単語数制限を超えてもよいのか?

多くのジャーナルが論文の単語数に上限を設けていますが、これに従うのが難しいことがよくあります。毎回、簡潔な論文を書くのに四苦八苦される先生も多いことでしょう。なんとか単語数制限をクリアし投稿できたとしても、査読者から「Methodsの情報が足りない」「この既発表論文についても考察せよ」等の指摘をうけ、大幅な追記を余儀なくされることは珍しくありません。では、その際、追記によって当初の単語数制限を超え