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"self-limited disease"の訳語

医薬関係の英文ドキュメントに登場する"self-limited disease"ですが、果たして日本人読者は皆この意味を理解できているでしょうか。医師の先生方をはじめとする医療専門家はともかく、翻訳者がきちんと理解して訳しているかは疑問です。実際、このフレーズは通常、「自己限定性の疾患」「自己限定的疾患」などと訳されますが、おそらくこの日本語を見ただけでは疾患の具体的な特徴を説明することはできないでしょう。


辞書によると、"self-limited disease"は


"Condition that resolves spontaneously with or without specific treatment"


"An illness or condition which will either resolve on its own or which has no long-term harmful effect on a person’s health"


などと定義されており、 要するに「特段の治療なしでも時間の経過とともに自然治癒する疾患」ということができます。


翻訳者がこの定義を理解したうえで上述の「自己限定」云々を用いることはもちろん重要ですが、問題はそれにとどまらないように思われます。というのも、翻訳後のドキュメントを読むのは医療専門家であることもあればそうでないこともあります。しかも、一般人はおろか、医療専門家にとっても、「自己限定」の意味するところが(直訳的過ぎるために)直感的に理解しづらいのではないでしょうか。文脈が許す限りにおいて、「自然治癒疾患」などと訳したほうが実際的かもしれません。

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