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reviseの結果、単語数制限を超えてもよいのか?
多くのジャーナルが論文の単語数に上限を設けていますが、これに従うのが難しいことがよくあります。毎回、簡潔な論文を書くのに四苦八苦される先生も多いことでしょう。なんとか単語数制限をクリアし投稿できたとしても、査読者から「Methodsの情報が足りない」「この既発表論文についても考察せよ」等の指摘をうけ、大幅な追記を余儀なくされることは珍しくありません。では、その際、追記によって当初の単語数制限を超えてしまうことに問題はあるのでしょうか。
このような状況について、投稿規程で明文化されているケースは多くありません。実際のところ、査読者コメントに適切に対処できていれば、単語数をオーバーしても問題としないジャーナルも多いと思います。一方で、このような状況においても大幅な文字数の増加を認めないことを明らかにしているジャーナルがあります。
以下は、Journal of Cardiology誌の投稿規程からの一文です。
“Revisions addressing reviewer comments should also not substantially exceed word limits even if reviewers request additional information.”
査読者コメントに対応して情報を追加する場合であっても、大幅な単語数超過はNGということです。
そもそも、単語数制限は許容される最大のサイズを示すものであり、上限いっぱいまで使用する必要性はどこにもありません。また、単に単語数が少なすぎるという理由でリジェクトされた例も見たことがありません。毎回、制限ぎりぎりの単語数になってしまう方は、記載した内容のすべて(図表も含めて)が本当に論文の主旨に照らして必要不可欠なものかどうか考えてみるとよいと思います。自分で客観的な判断を行うことが難しい場合は、同僚に見てもらう際に「無くても問題ない箇所」を指摘してもらうと効果的です。