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liability とlability

“liability”という単語があります。「負債」とか「法的責任」という意味ですので、生命科学の分野ではさほど使われませんが、英文契約書などにはしょっちゅう出てくる語ですので知っている方は比較的多いと思います。


では、“lability”という単語はご存知でしょうか。これは「変化しやすい」「不安定な」という意味の形容詞である“labile”の名詞形で、以下のように使われます。


This syndrome is characterized by emotional lability.(この症候群は情緒不安定を特徴とする。)


“liability”は知っているけれども“lability”は知らない、という方もいると思います(逆の方はあまりいないような気がします)が、両者は綴りが似ているので間違えないように気を付ける必要があります。一例として、“environmental liability”は「環境賠償責任」の意ですが、“environmental lability”は「環境による不安定性」の意となります。


速いスピードで論文等を読むとき、人は綴りの正しさにさほど敏感になっていないことがあります。そのため、本当は知らない単語なのに、綴りの似ている別の単語(自分の知っている単語)と誤って認識してしまうことがあります。これを避けるには、注意深く読むしかないのですが、「少しでも文脈に合わない気がしたら再確認する」という姿勢も有効でしょう。綴りが似ているといっても意味は全然違うのですから、きちんと意味を理解しながら読み進めていれば、違和感を覚えるはずです。

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