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intakeとouttake
先日、ある論文の添削をしていたところ、“intake and outtake”というフレーズを見つけてクスッと笑ってしまいました。科学技術系の論文で用いられるintakeという単語は「摂取」「吸収」といった意味ですが、ではこの反対語はなんでしょうか。
この意味で用いられるときのintakeに対する反対語は、outputやexpenditureであって、outtakeではありません。outputを用いる例としては“fluid intake and output”という表現があり、expenditureを用いる例としては“energy intake and expenditure”をよく見かけます。どの分野にもそれなりに慣例として使用されている言い回しがあるものなので、論文を書くときには、そうした「踏み絵」的なフレーズは上手に使いこなしたいものです。
ちなみに、outtakeという単語には、例えば「通気口」「排気口」といった意味もありますが、最も一般に使われるのは、音楽のレコーディングや映画の撮影において、録った(撮った)ものの公式リリースされなかった曲やシーンを指すときですね。音楽や映画好きの方であればよくご存知でしょう。
最後に、inとtakeの間やoutとtakeの間にスペースを入れて2語にしてしまわないように注意しましょう。