top of page
  • Writer's pictureTopnotch

“Consumption”の意外な意味

「消費」を意味するconsumptionという単語は皆さんご存じかと思います。こちらのブログをご覧の方であれば、food consumptionやalcohol consumptionもお馴染でしょう。ですが、この単語が「肺結核」を指す語として使用されることがあるのはご存知でしょうか。感染症や呼吸器系を専門とする方でないとあまり馴染みがないかもしれませんが、辞書ではしっかりと下記のように定義されています。


A tuberculosis of the lungs with progressive wasting of the body

(身体の著しい消耗を伴う肺結核)


この定義の後半にある“wasting of the body”が実は重要です。というのも、“consumption”の持つ「消費」(ここでは体力の消費すなわち消耗)の意味がここに込められているからです。


さて、consumptionの動詞形はconsumeですが、この動詞は受動態で以下のような言い回しに使うことができます。


Cancer patients can be consumed by their treatment.

(がん患者は治療で消耗してしまうことがある)


The doctor was consumed by guilt.

(その医者は罪悪感にとらわれてしまった。)


上記のguiltの代わりに、感情を表すfearやanxiety、furyやjealousyを使うと、いろんな表現ができます。


Recent Posts

See All

以前のブログにおいて、「Accessed 10 June 2019」のような、前置詞を省略した表記について書きましたが、今回はそれにまつわる内容になります。 日付の前に置く前置詞は一般にonであることはみなさんご存じかと思いますが、それを省略できる場合が意外に多いのです。具体的に言うと、”on that day”、”on the previous day”、”on the following da

論文の参考文献欄(References)で広く使用されている“et al.”ですが、これがラテン語由来の表現で、一般的な英語でいうところの“and others”にあたるということは既に多くの方がご存じではないかと思います。 「なぜ対応する英語表現があるのにわざわざラテン語を用いるのだろうか」 こんな疑問を持ったことはないでしょうか。 その答えになるかはわかりませんが、論文の参考文献を整理している

多くのジャーナルが論文の単語数に上限を設けていますが、これに従うのが難しいことがよくあります。毎回、簡潔な論文を書くのに四苦八苦される先生も多いことでしょう。なんとか単語数制限をクリアし投稿できたとしても、査読者から「Methodsの情報が足りない」「この既発表論文についても考察せよ」等の指摘をうけ、大幅な追記を余儀なくされることは珍しくありません。では、その際、追記によって当初の単語数制限を超え

bottom of page