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信頼区間
専門家の目でみれば、論文がネイティブによって書かれたもの(もしくはネイティブの校正を経たもの)であるかどうかは、パラグラフを一つ見ただけで大体わかります。最初の数語を見ただけでわかるときもありますし、フォントの選択だけでわかることもあります。
添削をしていてたまに見かける“confidential interval”というフレーズは、そうした「目印」の最たるものと言っても良いかもしれません。もちろん好ましくは“confidence interval”ですが、日本人や中国人の著者による論文では(査読を経たはずの公表済み論文においてさえ)見かけることがあります。昨今では、統計結果を報告するにあたってP値だけでなく信頼区間も示すことが重要であるとされていますので、このフレーズを目にする機会は今後も多々ありそうです。
ちなみにこのcondifence interval、略してCI(シー・アイ)と記載するのが一般的ですが、Cl(シーと小文字のエル)と書かれているのを見たことも一度だけあります。しかも、そのときの論文では全編に渡ってこの誤りがあったため、ケアレスミスではなく間違って憶えてしまったのでないかと思われましたが、一体ご本人はこれをどう発音していたのだろうかかと今でも気になっています。