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軽視できない大文字と小文字の区別
ノンネイティブの著者による英文を読んでいると、文頭でも固有名詞でもないのに最初の文字を大文字にしている単語に頻繁に遭遇します。ほとんどの場合、誤りであることが一目瞭然なので手直しすることができるのですが、一方で、文頭なのに大文字になっていないようなのを目にすると、「大文字にするのも手間なのだろうか」などと思ってしまうのも事実です。
ではここで、大文字と小文字の区別が重要であることを示す例をご紹介しましょう。
japan
china
john
これらの単語の意味が分かりますか?
「馬鹿にしているのか」と怒られそうですが、最初の文字が大文字になっていないことに注意してください。一応断っておくと、これらの意味は「日本」「中国」「ジョン」ではありません。
正しい意味は、上から順に「漆器」「陶器」「トイレ」です。もっとも、johnに関してはアメリカの口語で用いられるだけですので憶えておく必要はないかもしれませんが、japanやchinaはスラングでもなんでもありません。漆の原産地が日本だったというように、単語の由来も理にかなっています。
「大文字と小文字の違いだけで意味まで変わってしまう」ということの戒めとして憶えておきたいものです。