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英語版「太郎と花子」
申請書などの書類の記入例でよく目にする「○○太郎」「△△花子」の文字。それぞれ男と女の代表として使われていますが、英語にも同じようなものが存在します。それが、“Jack and Jill”です。もちろん“Jack”が男で“Jill”が女ですね。
「一姫二太郎」という言葉があるように、英語にもこれらを使った諺が存在します。例えば、
All work and no play makes Jack a dull boy.
というのがあります。これは、「勉強ばかりで全く遊ばないでいると子供は馬鹿になる」という意味ですので、日本語で近いものといえば「よく学び、よく遊び」になるでしょうか。ここでの“Jack”はなにも特定の少年を意味しているのではなく、子供一般を代表するものとして用いられているに過ぎません。
ところで、上記の諺を読んで、“make”に三単元のsが付いていることに違和感を覚えた方はいらっしゃるでしょうか。「主部」が「A and B」というかたちになっているのだから複数扱いとなり、三単元のsは要らないのではないか?という疑問です。その違和感は至極真っ当ではありますが、ここではmakesのままで問題ありません。
The prevention and treatment of skin cancer is vital to the public health.
上記の文の話者は、「皮膚癌の予防と治療」を一つのまとまった取り組みとして意識しているため、動詞がareではなくisとなっています。