top of page
  • Writer's pictureTopnotch

英語版「太郎と花子」

申請書などの書類の記入例でよく目にする「○○太郎」「△△花子」の文字。それぞれ男と女の代表として使われていますが、英語にも同じようなものが存在します。それが、“Jack and Jill”です。もちろん“Jack”が男で“Jill”が女ですね。


「一姫二太郎」という言葉があるように、英語にもこれらを使った諺が存在します。例えば、


All work and no play makes Jack a dull boy.


というのがあります。これは、「勉強ばかりで全く遊ばないでいると子供は馬鹿になる」という意味ですので、日本語で近いものといえば「よく学び、よく遊び」になるでしょうか。ここでの“Jack”はなにも特定の少年を意味しているのではなく、子供一般を代表するものとして用いられているに過ぎません。


ところで、上記の諺を読んで、“make”に三単元のsが付いていることに違和感を覚えた方はいらっしゃるでしょうか。「主部」が「A and B」というかたちになっているのだから複数扱いとなり、三単元のsは要らないのではないか?という疑問です。その違和感は至極真っ当ではありますが、ここではmakesのままで問題ありません。


The prevention and treatment of skin cancer is vital to the public health.


上記の文の話者は、「皮膚癌の予防と治療」を一つのまとまった取り組みとして意識しているため、動詞がareではなくisとなっています。


Recent Posts

See All

以前のブログにおいて、「Accessed 10 June 2019」のような、前置詞を省略した表記について書きましたが、今回はそれにまつわる内容になります。 日付の前に置く前置詞は一般にonであることはみなさんご存じかと思いますが、それを省略できる場合が意外に多いのです。具体的に言うと、”on that day”、”on the previous day”、”on the following da

論文の参考文献欄(References)で広く使用されている“et al.”ですが、これがラテン語由来の表現で、一般的な英語でいうところの“and others”にあたるということは既に多くの方がご存じではないかと思います。 「なぜ対応する英語表現があるのにわざわざラテン語を用いるのだろうか」 こんな疑問を持ったことはないでしょうか。 その答えになるかはわかりませんが、論文の参考文献を整理している

多くのジャーナルが論文の単語数に上限を設けていますが、これに従うのが難しいことがよくあります。毎回、簡潔な論文を書くのに四苦八苦される先生も多いことでしょう。なんとか単語数制限をクリアし投稿できたとしても、査読者から「Methodsの情報が足りない」「この既発表論文についても考察せよ」等の指摘をうけ、大幅な追記を余儀なくされることは珍しくありません。では、その際、追記によって当初の単語数制限を超え

bottom of page