top of page
  • Writer's pictureTopnotch

英語のジョークを楽しむ

英語のジョークにはいろんなものがありますが、今回は日本語を母語とする人々にとってちょっと勉強になるものをご紹介しましょう。英語では、電話をかけて相手に「○○さんですか」と尋ねるとき、“Are you John?”と言わず、“Is this John?”と言います。また、訊かれた側も、“Yes, I am”ではなく、“This is he speaking”もしくは単に“Speaking”と言います。


ではこれを念頭に以下のジョークを見てみましょう。「妻が産気づいたために、ジョンが慌てて病院に電話をかけている」というシーンを想像してみてください。



ジョン:My wife is going to labor. You gotta send help!

ナース:Calm down. Is this her first child?

ジョン:No! This is her husband.



どうでしょうか。ジョークを詳しく解説するのは野暮ですが、とにかくこのジョークのポイントはナースの発言した “this”にあります。つまり、ナースは「今回のお産は一人目ですか?」と訊いているつもりなのに対し、ジョンは先に説明した“this”すなわち「話している人」のことを指していると勘違いしてしまったのです。


切迫感を伴った面白いジョークなのですが、もし電話口での英語の言葉づかいを知らなかったら、おそらく意味不明なジョークとなってしまうことでしょう。


Recent Posts

See All

以前のブログにおいて、「Accessed 10 June 2019」のような、前置詞を省略した表記について書きましたが、今回はそれにまつわる内容になります。 日付の前に置く前置詞は一般にonであることはみなさんご存じかと思いますが、それを省略できる場合が意外に多いのです。具体的に言うと、”on that day”、”on the previous day”、”on the following da

論文の参考文献欄(References)で広く使用されている“et al.”ですが、これがラテン語由来の表現で、一般的な英語でいうところの“and others”にあたるということは既に多くの方がご存じではないかと思います。 「なぜ対応する英語表現があるのにわざわざラテン語を用いるのだろうか」 こんな疑問を持ったことはないでしょうか。 その答えになるかはわかりませんが、論文の参考文献を整理している

多くのジャーナルが論文の単語数に上限を設けていますが、これに従うのが難しいことがよくあります。毎回、簡潔な論文を書くのに四苦八苦される先生も多いことでしょう。なんとか単語数制限をクリアし投稿できたとしても、査読者から「Methodsの情報が足りない」「この既発表論文についても考察せよ」等の指摘をうけ、大幅な追記を余儀なくされることは珍しくありません。では、その際、追記によって当初の単語数制限を超え

bottom of page