• Topnotch

図作成における色の使用のススメ

一昔前、紙のみでのジャーナル発行が当たり前だった時代には、色付きの図(color figure)を投稿することには若干のハードルがありました。印刷においては、色を使用することでコストが格段に上がるため、color figureを含む論文を投稿しアクセプトされた場合、著者側が一定の料金を支払うか、白黒印刷にしてもらうかのどちらかを選ぶのが通例でした。


ほとんどのジャーナルがオンラインでも論文を公表するようになり、発表の場をオンラインのみとする雑誌も増えてきた今日では、この状況が少しずつ変わってきているようです。当然のことながら、ウェブ上で発表するにあたっては白黒だろうがカラーだろうがジャーナルがかけるべきコストは変わりません。したがって、より視覚的に魅力的なジャーナルにしようという意図が少しでもあるなら、color figureをむしろ積極的に奨励することがあっても不思議ではありません。実際、日本心臓病学会の英文誌であるJournal of Cardiologyでは、データの見せ方が良くなる限りにおいて、以下のとおりcolor figureの使用を歓迎しており、追加的な費用も要求していません。


“We encourage authors to use color figures where they will enhance the presentation of the data. Any figure submitted in color will be published in color at no cost to the author.”


今後ますますウェブでの論文発表が一般化することが容易に想定されることから、著者の方々は積極的にcolor figureの作成に取り組み、よりよいデータの見せ方を意識することが望ましいと考えられます。

Recent Posts

See All

前置詞の意図的な省略 その2

以前のブログにおいて、「Accessed 10 June 2019」のような、前置詞を省略した表記について書きましたが、今回はそれにまつわる内容になります。 日付の前に置く前置詞は一般にonであることはみなさんご存じかと思いますが、それを省略できる場合が意外に多いのです。具体的に言うと、”on that day”、”on the previous day”、”on the following da

“et al.”がもたらすメリット

論文の参考文献欄(References)で広く使用されている“et al.”ですが、これがラテン語由来の表現で、一般的な英語でいうところの“and others”にあたるということは既に多くの方がご存じではないかと思います。 「なぜ対応する英語表現があるのにわざわざラテン語を用いるのだろうか」 こんな疑問を持ったことはないでしょうか。 その答えになるかはわかりませんが、論文の参考文献を整理している

reviseの結果、単語数制限を超えてもよいのか?

多くのジャーナルが論文の単語数に上限を設けていますが、これに従うのが難しいことがよくあります。毎回、簡潔な論文を書くのに四苦八苦される先生も多いことでしょう。なんとか単語数制限をクリアし投稿できたとしても、査読者から「Methodsの情報が足りない」「この既発表論文についても考察せよ」等の指摘をうけ、大幅な追記を余儀なくされることは珍しくありません。では、その際、追記によって当初の単語数制限を超え