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図でストーリーを語る

ジャーナルの投稿規程には、FigureやTableの総数を一定以下に収めるよう定めているものがあります。Case Report(症例報告)などのような比較的短い論文ともなると、「FigureやTableはどちらか一つまで」とするジャーナルも珍しくありません。Original Article(原著論文)の場合、数に制限を設けないジャーナルが多いですが、FigureとTableあわせて5つ以内もしくは7つ以内にするよう定めているところもあります。


Tableは、研究中に集めたデータをExcel等でまとめることにより比較的簡単に作成できますが、Figureは、データの特徴にあわせて適切なグラフを選択するといった工夫が必要となってくるぶん、質の高い(すなわち論文の一部として有効に機能する)Figureを作成できるようになるにはある程度経験も必要です。


慶應義塾大学の佐谷秀行先生は最初にFigureを作ることを推奨されていて、特に4つのFigureを用意することが望ましいと考えられているようです。その効用は、手持ちのデータを頭の中で整理することができ、4コマ漫画のような起承転結のストーリーが明確にできるという点にあるそうです。読み手の頭にすんなり入ってくる理想的な論文を書く方法のひとつとして、試してみてはいかがでしょうか。


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