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同一の主語の繰り返し
重文では同一の主語を繰り返さないというのが英語の基本です。例えば、
We performed a literature review and we found that….
のようにweを繰り返すことは普通しません。例外として、andで区切った前後が非常に長く、主語が何であったかを忘れてしまうほどである場合は、andの後で改めて主語を提示することがありますが、そもそもそんな長い文はandで区切らずピリオドで区切って2文にしたほうが良い場合が多いです。
では、上記のように同一の主語を繰り返す言い方はあり得ないのでしょうか。実は必ずしもそうではありません。
I went to the market and I bought fruit.
この文は素直に訳すと「私は市場に行き、私は果物を買った」となりますが、 “I”が連続的使用により強調されているため、ニュアンスとしては、「市場に行ったのも果物を買ったのも、他でもない私だ」「市場に行ったのも私なら、果物を買ったのも私だ」になります。つまり、“何をしたか”ではなく、“誰がしたか”に重点が置かれます。逆に、冒頭の“We performed…”の文は、“何をしたか”のほうが重要ですから、weを繰り返すのは良くないということになります。