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公共の場と恥部(の類似点)

「公共の場」と「恥部」。一方は不特定多数の人々の目にとまる場所であり、もう一方は非常に個人的な場所です。類似点どころか意味的には対極にあるといっても過言ではありません。しかし、これらを英語で表すとどうでしょうか。前者はpublic areaとなり、後者はpubic areaとなります。よく似ていますね。発音上はpublicとpubicは全く違うので、聴いて間違えることはまずあり得ませんが、書くときには間違えないように注意しなければなりません。当然、両者とも(文脈を度外視すれば)あり得る言葉なわけですから、仮に意図しないほうを書いてしまっても、機械的なスペルチェックで検出することは困難です。Lがあるかないかで全く意味が変わってしまう2つの単語ですが、この類の間違いは、声に出して読む習慣をつけることで防げるようになります。論文は「書く」ものであると同時に「読む」ものです。一旦書きあがったら、是非声に出して読んでみてください。新しい発見がきっとありますよ。英文校正の観点を度外視しても、声に出して読むという行為は、英語の構文法を音で身につけるのに役立ちますし、発音の改善にもつながります。

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