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伝家の宝刀—“Further studies are needed”

platitudeという単語の意味をご存知でしょうか。これは決まり切った陳腐な表現を指す語で、flatの意のフランス語であるplatに由来するようです。


医学論文におけるplatitudeの最たるものといえば、“Further studies are needed”(「更なる研究が必要である」)ではないでしょうか。もちろん、「更なる研究が必要な」ケースはいくらでもありますし、むしろ研究は終わりなきものと言ってもよいのでしょうが、“Further studies are needed”だけではいかにも当たり前過ぎて、書かなくてもよいと感じてしまうことが多いのです。「更なる研究を行うことによって、具体的に何が明らかになることが期待されるのか」という部分まで踏み込まなければ、書く意味がないのです。


とはいえ、このフレーズは今後も伝家の宝刀のように使われることでしょう。なぜなら、論文投稿後に査読者からより詳細な調査を求められたケースや、「現時点ではこれ以上の調査はできていない」という状況における弁明の言い換えとして、このフレーズは容易に使えるからです。


公表論文のDiscussionの項にこのフレーズが2つも3つも見られたとき、「リバイズの段階で加えられた(査読者のコメントに対応するかたちで)ものなんだろうな」と思いながら筆者は読んでいます。

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