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今日の英文校正メモ vol. 7
日頃Topnotchにご依頼いただく英文校正業務の中で、ネイティブエディターが実際に行った修正の例をご紹介していきます。なお、前後の文脈によっては以下に示すような変更を行わないほうが良い場合もありますので、あくまで参考情報としてご活用ください。
変更前:continuation of pregnancy
変更後:ongoing pregnancy
日本語で「継続」という場合、継続行為そのものに重きを置くのか、それとも継続している状態のことを指すのかによって最適な英語フレーズは変わってきます。
変更前:super-premature infant
変更後:extremely preterm infant
変更前のフレーズも過去に目にしたことはありますが、通常は変更後のような表現を用います。
変更前:No decrease in mean left ventricular ejection fraction associated with treatment was observed.
変更後:The mean left ventricular ejection fraction did not decrease with treatment.
「治療に伴う平均左室駆出率の低下は認められなかった」の表現。変更前の文は、「~は認められなかった」の部分を“(be) observed ”と表現することにこだわり過ぎたのか、全体としてわかりにくい文になっています。
変更前:chest X-ray showed shadows
変更後:chest X-ray showed opacities
X線像などでの「陰影」ですね。この文脈でshadowを使うのは日本人著者の特徴かもしれません。
変更前:…has been approved as analgesic
変更後:…is a licensed analgesic
変更前の表現に問題ありませんが、単語数を減らすために変更した例です。
変更前:intention to treat group
変更後:intention-to-treat population
通常、ITT解析集団などというときはpopulationという語を用います。groupは複数の群に分けたときなどの個々の集団を指すときに使うことが多いです。