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世界最古の製薬企業は日本で誕生した
このところ高額治療薬「オプジーボ」で話題となることの多い小野薬品工業株式会社が今年、創業300年を迎えて話題になりましたが、同じく在阪の武田薬品工業株式会社も1781年創業の老舗です。江戸時代から連綿と営業を続けているというのは、平成も30年を迎えようという今日からすると途轍もないことだと感じます。
では世界的にみて最も歴史ある製薬企業というのはどこにあるのでしょうか。答えはすでに記事のタイトルで明かしてしまったのですが、実は最初に製薬企業が誕生したのは日本なのです。1678年(延宝6年)に、現在の田辺三菱製薬株式会社にあたる「たなべや薬」が、これまた大阪(昔は大坂と書いていましたが)で薬種問屋として創業したのが始まりだといわれています。
ちなみに米国最初の製薬企業は1837年創業のProcter & Gamble(P&Gといったほうがわかりやすいでしょうか)、欧州最初の製薬企業は1863年のBayerだそうですから、17世紀の時点ですでに生まれていたというのは相当早いといえます。
なにより素晴らしいのは、そうした黎明期の国内製薬企業が、紆余曲折を経て今日も存続していることです。世界規模で製薬業界をリードしているいわゆるメガファーマの中に日本企業の名は現在のところありませんが、今後の躍進が期待されます。微力ながら、Topnotchも国内製薬産業の発展に貢献できればと思っています。