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ドイツ語の影響を再認識

今日どの程度日本国内の医療の現場で使用されているのかわかりませんが、業界用語として、赤血球を「ルート」といい、白血球を「ワイセ」というというのがあります。「ルート」はともかく、「ワイセ」については、“white blood cell”(ホワイト・ブラッド・セル)の短縮だろうと勝手に思っていたのですが、そうではないということを最近知りました。(遅い!) なんでも、ドイツ語で白を意味する“weiß”がもとになっているとのことでした。考えてみると、かつて医学の基本はドイツ語だったのですから当然といえば当然なのでしょう。個人的にすぐに思いつくのは「カルテ」「ギプス」あたりでしょうか(後者は英語では“cast”といいます)。英語圏の国においても、例えば心電図のことをECG(electrocardiogram)と表記せずEKG(elektrokardiogramm)とドイツ語ベースの表記をする場合があります。医学の世界においてドイツ語の果たしてきた役割がいかに大きいかを改めて感じました。

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前置詞の意図的な省略

文書には、一度完成したらそれっきりのものもあれば、何度も改訂される性質のものもあります(後者は英語でevolving documentといいます)。何度も改訂される文書の場合、例えば末尾やフッター等に「●年×月改訂」などと書いてあります。これを訳すのは簡単で、例えば日本語が「2019年5月改訂」となっていれば、 Revised in May 2019 とすればよいだけです。 ただ、こういった状況に

Catheter Abrasion??

先日、新元号が「令和」となることが発表され話題になりましたが、職業柄、そのとき真っ先に思ったのは「アルファベット表記はどうなるのかな」ということでした。とはいえ、何ら迷うことなく"Reiwa"となるであろうことは想像できましたが、多くの日本人は英語の聞き取りや発音においてLとRの区別が得意ではないので、綴りの点で統一して使われるのであればよいのかなと思いました。 さて、最近みかけた綴りの間違いに、

"self-limited disease"の訳語

医薬関係の英文ドキュメントに登場する"self-limited disease"ですが、果たして日本人読者は皆この意味を理解できているでしょうか。医師の先生方をはじめとする医療専門家はともかく、翻訳者がきちんと理解して訳しているかは疑問です。実際、このフレーズは通常、「自己限定性の疾患」「自己限定的疾患」などと訳されますが、おそらくこの日本語を見ただけでは疾患の具体的な特徴を説明することはできない

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