• Topnotch

デジタル時代の健忘症

先日、海外のニュースを見ていて、digital amnesiaという語を知りました。


“As more and more of our information is stored online, less and less of it is stored in our brains”(より多くの情報がネット上に保管されるようになるにつれて、人間の脳に保存される情報が少なくなっていく)とのことで、スマホやタブレットPCの普及によってあらゆる情報を検索できるようになった結果として、自ら記憶するという行為を省略するようになるという話のようです。


このdigital amnesiaという言葉ですが、日本語では「デジタル健忘症」とか「デジタル記憶喪失」などと訳されています。個人レベルとは比べ物にならない集合知が存在し、かつ自由な検索ができるようになった今日では、「何か知りたいことがあるならば、知りたいと思ったそのときに検索すればよいし、その後は忘れても構わない」との発想が出てくるのも至極当然なように思われます。「デジタルへの過度の依存によって人間の記憶力が損なわれている」と考えるのも正しいですが、「デジタルの活用によって、個人が多くのことを記憶する必要がなくなった」ともいえます。デジタルネイティブでない世代の人間にとって、「検索すればわかることだから憶えなくてもいいや」と考えることは、どこか怠慢なようで後ろめたいことのようにも感じられますが、そんな発想はなくなるのかもしれません。


少し話はそれますが、音楽を聴くという行為を例にとると、古くはアナログレコード、カセット、そしてCDと、物理的なメディアを所有して聴くのが一般的でしたが、音楽配信が一般化した結果、データとして保有していれば十分となり、モノとして所有する意義が薄れました。今日では、そのデータすら個人のハードディスクではなくオンラインに蓄積され、聴きたいときにアクセスすればよい、あるいは定額の料金を支払うことでガスや水道のように楽しめばよい、という視聴スタイルが出てきています。これも、


digital amnesiaという現象は、現代に登場するべくして登場した現象ということができると思いますが、今のところ学術論文レベルではほとんど取り上げられていないようです。今後、日本国内でも研究が進められることを期待したいところです。

所在地

    

    トップノッチ・コミュニケーションズについて

 

トップノッチは、生物医学分野に特化した論文翻訳・校正とその投稿に関するコンサルタントサービスを提供しており、お客様のほぼ全てが日本国内の研究者とその卵です。トップノッチの強みは、専門分野に秀でたネイティブの校正者による校閲に加え、雑誌社と翻訳会社の双方での勤務経験を有する投稿論文コンサルタントにより投稿の各ステージにおけるサポートが受けられるという点にあります。大手企業にありがちな杓子定規な対応をせず、それぞれのお客様の状況にあわせ親身になって支援させていただきます。

Copyright © 2013-2019 Topnotch Communications. All rights reserved - 翻訳・英文校正

〒114-0032
東京都北区中十条1-3-18-304
サンヒルズ

Topnotch Communications

Tel: 050-3578-8875
Eメール: 

  • Wix Facebook page
  • Wix Twitter page
  • Wix Google+ page