• Topnotch

ありそうでない英単語

いかにも“それらしく”見せていながら、実際は正しい単語ではないものがあります。先日、添削をしていて見つけた“anaphylaxy”もその一つでしょうか。正しくはanaphylaxisなのですが、日本語では「アナフィラキシー」というため、これにつられてしまうという現象が起こります。一度だけ公表論文の中でも見かけたことがあります。


日本のコンピューターゲームの世界では、敵と遭遇することを「エンカウント」というそうです。遭遇を意味するencounterが語源と思われますが、残念ながら“encount”という単語はありません。おそらく日本人は「数える」を意味するcountという語に馴染みがあり、長い語を短縮化してスラング的に使うのも得意なことから、このような呼び方になったものと思われます。


Recent Posts

See All

前置詞の意図的な省略

文書には、一度完成したらそれっきりのものもあれば、何度も改訂される性質のものもあります(後者は英語でevolving documentといいます)。何度も改訂される文書の場合、例えば末尾やフッター等に「●年×月改訂」などと書いてあります。これを訳すのは簡単で、例えば日本語が「2019年5月改訂」となっていれば、 Revised in May 2019 とすればよいだけです。 ただ、こういった状況に

Catheter Abrasion??

先日、新元号が「令和」となることが発表され話題になりましたが、職業柄、そのとき真っ先に思ったのは「アルファベット表記はどうなるのかな」ということでした。とはいえ、何ら迷うことなく"Reiwa"となるであろうことは想像できましたが、多くの日本人は英語の聞き取りや発音においてLとRの区別が得意ではないので、綴りの点で統一して使われるのであればよいのかなと思いました。 さて、最近みかけた綴りの間違いに、

"self-limited disease"の訳語

医薬関係の英文ドキュメントに登場する"self-limited disease"ですが、果たして日本人読者は皆この意味を理解できているでしょうか。医師の先生方をはじめとする医療専門家はともかく、翻訳者がきちんと理解して訳しているかは疑問です。実際、このフレーズは通常、「自己限定性の疾患」「自己限定的疾患」などと訳されますが、おそらくこの日本語を見ただけでは疾患の具体的な特徴を説明することはできない