難しいことはわかりやすく わかりやすいことは面白く 面白いことは深く

今回はお気に入りのフレーズをご紹介します。この記事のタイトルがそれなのですが、これは、日本人ロック・ギタリストの真島昌利氏が語ったものです。(ちなみに、真島氏より以前にも、劇作家の井上ひさし氏が「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく おもし...

liability とlability

“liability”という単語があります。「負債」とか「法的責任」という意味ですので、生命科学の分野ではさほど使われませんが、英文契約書などにはしょっちゅう出てくる語ですので知っている方は比較的多いと思います。 では、“lability”という単語はご存知でしょうか。これ...

英語のジョークを楽しむ

英語のジョークにはいろんなものがありますが、今回は日本語を母語とする人々にとってちょっと勉強になるものをご紹介しましょう。英語では、電話をかけて相手に「○○さんですか」と尋ねるとき、“Are you John?”と言わず、“Is this...

“staff”には「スタッフ」以外の意味がある

「病院の職員」に対する英語はhospital staffですが、複数のスタッフを指すときはどうしたらいいでしょうか。ここで、何の躊躇もなくhospital staffsとしてしまう例を見かけますが、これは適切ではありません。なぜなら、この意味で使われる“staff”は、単数...

語彙習得の意義を軽んじるべからず

先日、勝間和代氏の著書「最後の英語のやり直し!」(毎日新聞社)を読ませていただきました。これまで何度となく「英語を勉強しよう」と思いながら、挫折を繰り返してきた方々には読んで損のない本だと思います。 同書を読んでいると、勝間氏らしいなと思われる部分がいくつもあります。例えば...

「文法なんかやっているから話せない」という言説について

近頃発刊された東京大学の名誉教授である行方昭夫氏の著書「英会話不要論」(文藝春秋)を読ませていただきました。例によって新書にありがちな過激なタイトルとなっていますが、氏はもちろん「学校教育において英会話など不要」という立場をとっているわけではありません。ただ、このところ存在...

2つ以上なのに単数扱い?

早速ですが問題です。下記の括弧に入るのは“was”でしょうか、それとも“were”でしょうか。 Adverse events that occurred in more than one patient ( ) anemia, diarrhea, and fever....

「委員会が開かれる」の英語

英語で「会議が開かれた」というとき、 The first annual meeting was held in October 2014. のように“be held”というフレーズが一般的に使われることはご存知かと思います。...

「有効な」人?

“effective”は医学・薬学系の論文で頻繁に用いられます。使用したことがない人はいないと言ってもいいでしょう。 This drug is effective in preventing nausea and vomiting. We consider the...

意外に迷ってしまうカンマの要・不要

関係詞の制限用法と非制限用法においてカンマの有無が意味を持つことは良く知られており、この点で誤る方はそう多くないように思います。しかしその他の部分では、必要のないところにカンマを入れてしまったり、必要なところにカンマを使わなかったりする日本人著者の方がいらっしゃいます。これ...

“since”と“because”の使い分け

このところ英語としての自然な語順について取り上げてきました。大事な事柄や新情報を文の後ろに持ってくるのが英語流です。これに関連して、今回は接続詞“since”と“because”について書いてみたいと思います。まず以下の文を見てください。 Since this drug...

論文捏造にまつわるエトセトラ

最近発行された筋収縮研究で知られる杉晴夫先生の著書「論文捏造はなぜ起きたのか?」(光文社)を読ませていただきました。このところ世間を賑わせている論文捏造のニュースを取り上げ、その背景を読みとくという内容です。とはいえ新書ですから、このテーマを徹頭徹尾掘り下げて解説しているわ...

当たり前のことは先に述べる

前回のブログで、既知の情報と未知の情報を同一文中で提示する際の適切な語順について述べました。関連するテーマをもう少し掘り下げてみたいと思います。 医学論文の冒頭すなわちIntroductionでは、当該論文中で言及したい疾患について、そのあらましを提示することが一般的です。...

既知の事柄と未知の事柄

文法的には真っ当でも、文脈を与えられたときにややぎこちない表現になってしまうことがあります。例えば、ABC(仮名)という新薬がXYZ Pharma(仮名)というよく知られた製薬企業から発売された状況を想定してみてください。このトピックについて述べるにあたり、冒頭で A...

“Use quotation marks sparingly”

添削をしていて気付くのは、日本人の書いた英語論文の中にはやたらと引用符(クォーテーションマーク)を用いたものがあるということです。例えば、団体名や施設名が全て引用符で囲まれていたり、臨床試験における患者の組み入れ基準がそれぞれ引用符に入れられているケースを見かけます。...

企業のグローバル化と英語の話題~読書の感想から

日本を代表する製薬企業である武田薬品工業が経営的な岐路に立たされていることは多くの方がご存じだと思います。近年では海外企業のM&Aや外国人幹部の招へい、さらには米国における2型糖尿病治療剤「アクトス」関連の製造物責任訴訟やCASE-J試験にまつわる不適切広告問題など、話題に...

日本人に英語を学ぶということ

英語の論文を書くにあたり、参考となる書籍はたくさんあります。ネイティブによって書かれた既発表の論文を読むことで多くのことを学ぶことができますし、英米の研究者が著した参考書も非常に有益です。しかし、ネイティブでない日本人が英語を学習するにあたって、それらネイティブの著作物だけ...

利益相反と情報開示

2000年代の後半ごろから、製薬企業から医療関係者に提供される資金に関する情報開示を求める動きがあり、国内でも透明性ガイドライン(日本製薬工業協会)が策定されるなど、利益相反への対策は少しずつ進んでいるように思われます。...

意外と大事な連絡先メールアドレス

今日では、ジャーナルのウェブサイトから電子的に論文データを投稿するのが当たり前になっており、初回投稿からアクセプトまたはリジェクトに至るまでのあらゆる連絡はEメールを介して行われます。ということは、Eメールが使用できなかったりタイムリーに受信箱をチェックできないような状況は...

関係代名詞の省略

ニュースなどの口語英語を聴いていると、目的語としての関係代名詞は多くの場合「省略」されていることがわかります。例えば、 One of the men police are looking for is described as white....