upの使用の勘所

“I inadvertently tore her wedding dress.” “She was so angry that she tore up the marriage registration form.” 上記の2つの文には、どちらも「引き裂く、破る」という意...

画像の使い回し対策

東京大学発のベンチャーが、論文の画像に不正加工がないかを人工知能を使って検査するサービスを開発したとのニュースが入ってきました。公式のウェブサイト( https://lpixel.net/services/research/lp-exam-cloud/...

enoughの置き場所

こちらのブログをご覧の皆さんはenoughという単語の品詞をご存じでしょうか。enoughには、形容詞、副詞、代名詞の3つの要素があります。 「品詞なんてどうでもいいよ」 そう思われる方もいらっしゃることでしょう。 もちろん、この単語を使うときに、いちいち品詞を意識する必要...

followingとfollowed byの混同

followingを前置詞afterの代わりに使用する方が多いですが、これはあまりお奨めできません。followingという語には名詞や形容詞の役割もありますから、前置詞としての「~の後に」の意味はafterに任せるべきです。このことは、ノンネイティブの論文執筆者にこそ伝え...

同一の主語の繰り返し

重文では同一の主語を繰り返さないというのが英語の基本です。例えば、 We performed a literature review and we found that…. のようにweを繰り返すことは普通しません。例外として、andで区切った前後が非常に長く、主語が何であ...

ありそうでない英単語

いかにも“それらしく”見せていながら、実際は正しい単語ではないものがあります。先日、添削をしていて見つけた“anaphylaxy”もその一つでしょうか。正しくはanaphylaxisなのですが、日本語では「アナフィラキシー」というため、これにつられてしまうという現象が起こり...

Tableは2列以上ないといけません

様々な論文を添削していると、明らかにTable(表)と呼べるものなのにFigure(図)と名付けてパワーポイント等で作成されているものに遭遇することがあります。Tableは、本文中で示すには複雑すぎる検査結果等の数値の羅列や、それらの群間比較が視覚的に行える便利な方法です。...

略語の「リスクとベネフィット」

略語は上手に使うと非常に効果的です。例えば、救急医療の分野で用いられる略語であるCSCATTT(Command and Control, Safety, Communications, Assessment, Triage, Treatment, and...

利益相反と秘密保持契約

透明性(transparency)の重要性が叫ばれる今日、利益相反に関する情報をきちんと開示することが求められるようになってきました。一般的には論文の後段、「結論」と「謝辞」の間あたりにConflicts of Interestの項を設け、読者が論文の内容を適切に解釈できる...

「結果は過去形で書く」の原則が行き過ぎた例

論文のResultsすなわち「結果」の項は、もっぱら過去形を用いて書きます。当然、論文の書き方に関する指導を受けた方々も、そう教わったはずです。とはいえ、Reultsで使用する動詞が100%過去形になるわけではありません。先日、おそらくはこの教えを忠実に守りすぎたと思われる...

前置詞withの上手な使い方

日本人が日本語である程度しっかりした論文を用意した後、一文一文を丁寧に英語に訳していくと、関係代名詞を多用しなければならなくなってしまうことがあります。例えば、「組織病理学的検査で細胞充実性の低い腫瘍が見つかった」というのを英語で書くとき、 Histopathology...

かつての「プロパー」は“proper”ではなかった

若い方にはもしかしたら馴染みがないかもしれませんが、MRすなわち医薬情報担当者という職業は、20年ほど前まで「プロパー」と呼ばれていました。1993年に日本製薬工業協会が医療用医薬品プロモーションコードを作成した頃から「MR」と呼称するようになった経緯があります。...

信頼区間

専門家の目でみれば、論文がネイティブによって書かれたもの(もしくはネイティブの校正を経たもの)であるかどうかは、パラグラフを一つ見ただけで大体わかります。最初の数語を見ただけでわかるときもありますし、フォントの選択だけでわかることもあります。...

申請者が申請書を受け取る?

何の変哲もない英単語の組み合わせなのに日本人の著者が使い方を間違えるものにreceived byとreceived fromがあります。 「いくらなんでもこれは間違えないよ」「馬鹿にしないでくれ」 そんな声が聞こえてきそうですね。でも、received...

“now”を過去形の動詞とともに使用する

副詞“now”は、その意味からも通常は現在形の動詞とともに使用されます。 例えば、 The patient is 40 years old now. Three-dimensional echocardiography is now an accepted...

腫瘍マーカーであって腫瘍メーカーではない

癌の進行とともに増加する生体因子を腫瘍マーカーといいます。こちらのブログをご覧いただいている方のほとんどはご存知かと思いますし、当然オンコロジー関係の論文では頻繁に用いられます。 悲しいことに、腫瘍マーカーを表すtumor markerをtumor...

ノンネイティブの査読者

日本翻訳連盟(JTF)が主催する年次イベントに翻訳祭というのがあります。翻訳業界関係者が集まり、多様なテーマでディスカッションを行う非常に有意義なイベントです。先日、JTFが隔月で発行する日本翻訳ジャーナルに掲載されていた第24回JTF翻訳祭の特集記事を読んでいて感じること...

Methodsはとにかく詳しく書く

“It is better to put too much information into the methods section than to be too brief.”(「方法」の項は、簡潔すぎるくらいなら詳細すぎるほうがましである) この文は、David J...

“Consumption”の意外な意味

「消費」を意味するconsumptionという単語は皆さんご存じかと思います。こちらのブログをご覧の方であれば、food consumptionやalcohol consumptionもお馴染でしょう。ですが、この単語が「肺結核」を指す語として使用されることがあるのはご存知...

excessivelyとextremely

「過度に」の意で用いられるexcessivelyと「極度に」の意で用いられるextremelyですが、この違いは理解できていますでしょうか。文脈によってはどちらを使っても問題ない場面があるかもしれませんが、この両者には実は明確な違いがあります。...